居住中内覧売主|売主が居住中の中古物件を内覧するときのポイント

不動産

中古マンションの内覧をする際には、売主がまだ居住中の物件に気をつける必要があります。

このような場合、以下のポイントに注意する必要があります。

また、内覧を仲介する不動産会社の担当者にも、事前に確認しておきたい点がありますので、一つずつチェックしてみましょう。

内覧を行うメリット

内覧を行うメリットについて解説します。

家具・家電の配置をイメージしやすくなる

内覧をすることによって、家具や家電の配置を確認することができます。

間取り図だけでは、大きな家具や家電を配置した場合のイメージがわかりにくいことがあります。

しかし、実際に現地で目で確かめることによって、入居後の生活のイメージがしやすくなります。

また、内覧の際には、搬入・設置することができるか寸法を測ったり、光の当たり具合なども確認することができます。

そのため、不安な点を解消することができます。

売主が同席していれば、直接質問できる

内覧の際、売主が同席していると、直接気になる点を質問できるというメリットがあります。

しかし、売主が常に同席できるわけではないので、直接聞きたいことがある場合は、内覧日を売主の都合に合わせるようにしましょう。

売主が同席できない場合は、不動産会社の担当者を通じて質問することもできます。

売主が長年その物件に住んでいる場合、地域の事情や住み心地、日当たりなどの詳しい情報を聞くことができるでしょう。

また、内覧時に顔を合わせることで、条件提示や交渉もスムーズに進めることができます。

気をつけておきたいポイント

内覧を行う際には、控えめで丁寧な態度を心掛けることが重要です。

特に居住中の物件では、無断で部屋を覗いたり写真を撮影したりすることは売主に不快感を与える可能性があります。

内覧時に気を付けるべきポイントとしては、以下のような点が挙げられます。

・予定通りに内覧をキャンセルしたり遅刻しないこと

・挨拶や他の一般的なマナーを守ること

・写真や動画を撮影する前に許可を得ること

・子供を連れて内覧する場合は事前に伝えること

・収納や別の部屋を見せてもらう際には、一声かけること

・直接売主と値引き交渉をしないこと

内覧は、売主と売主側の仲介会社、買主、買主側の仲介会社のスケジュールを調整し、予約を行って実施されるものです。

そのため、当日になって急にキャンセルしたり遅刻したりすると良くない印象を与えてしまいます。

やむを得ない事情がある場合は、迅速に不動産会社の担当者に連絡することが重要です。

できるだけ前日までに連絡することで、スケジュールの変更に円滑に対応してもらえるでしょう。

次に、挨拶や他のマナーを守ることは基本ですし、写真や動画を撮影する際は、事前に許可を得ることが重要です。

居住中の物件では、売主も映りたくない箇所がある可能性がありますので、配慮を持って内覧を行いましょう。

例えば、小さな子供を連れて行く場合は、事前に連絡しておくといいでしょう。

内覧の予定を調整する際に、担当者から訪問人数を尋ねられることがありますので、しっかり伝えておくことで安心です。

近隣の住人に迷惑をかけないためにも、ペット可の物件であっても内覧の際にはペットを連れて行かない方が無難です。

居住中の物件では、物を壊してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

そして、内覧時には収納スペースや別の部屋の様子に興味を持つこともあるかと思いますが、売主や担当者に許可を得てから確認するなど、適度な節度を持って内覧を行いましょう。

売主が一緒にいる場合には、内覧の際に留意すべき重要な点があります。

具体的には、その場で値引きの交渉を行わないことが挙げられます。

たとえば、値引きについて突然話し始めると、雰囲気が悪くなってしまうことがあります。

そのため、値引き交渉などは不動産会社の担当者を通じて行うようにしましょう。

一方で、生活に関することなどについては売主が一緒にいる機会を活用しましょう。

気になる点や質問、不安な点があれば、売主にしっかりと尋ねて解消してみましょう。

例えば、周辺環境や近隣施設、物件のメンテナンスに関する情報について、売主から直接的な回答を得ることができます。

内覧時には、売主とのコミュニケーションを大切にし、明確な情報を得るために積極的に質問してみましょう。

ただし、値引き交渉は不快な雰囲気を避けるために不動産会社の担当者にお願いすることが重要です。

営業担当者と売主に尋ねておきたい質問事項

物件を内覧する際には、詳細な情報を得るために、担当者や売主にいくつかの質問をすることがおすすめです。

以下に、適切な質問の例を紹介します。

売主様への質問事項

売主に対する質問としては、次のようなポイントが考えられます。

1. 近隣の様子 売主に、物件周辺の状況について尋ねてみると良いでしょう。

具体的には、治安や騒音の問題、近くに店舗や公園、学校などがあるかなどを聞くことができます。

実際に住んでいる人の意見や感想を聞くことで、将来の居住環境をイメージしやすくなります。

2. 周辺の施設 物件周辺にはどのような施設があるのか、売主に詳しく尋ねてみましょう。

スーパーや病院、レストランなどの生活に必要な施設の有無や距離について教えてもらえます。

また、交通機関の便やアクセスの良さについても説明してもらいましょう。

3. 過去の災害状況 物件が過去にどのような災害に遭っていたのか、売主に詳細を聞いてみると安心です。

例えば、地震や洪水などへの対応策や被害の状況、物件自体に被害があったかどうかなどを確認しましょう。

これによって、将来の自然災害に対するリスクを予測することができます。

4. 管理組合の活動状況 売主に、管理組合の活動内容や管理状況について尋ねてみてください。

例えば、共用施設の管理や修繕積立金の運用状況などです。

適切な管理が行われていれば問題ありませんが、十分な管理がなされていない場合は、将来的に修繕積立金の負担が高くなる可能性があるため、確認しておくことが重要です。

5. これまで住んだ感想 最後に、売主に物件に住んでいた人の感想を聞いてみるのも良いでしょう。

他の入居者や近隣の人々との関係性、生活環境、不便さなどを教えてもらえます。

これによって、物件の実際の暮らしや特徴を把握し、購入判断を行うことができます。

以上のポイントを売主への質問として使用することで、より詳細な情報を得ることができます。

売主の回答を総合的に考慮し、物件の購入判断を行ってください。

担当者への質問事項

不動産会社の担当者に対する質問は、次のような点が考えられます。

1. 外装や内装の不具合について

内覧時に物件の外装や内装で気になる部分や不具合が見つかった場合は、直ちに担当者に確認しましょう。

購入後に不具合を指摘しても対応が難しいこともあるため、購入前には解決・納得しておくことが重要です。

2. 物件の売却理由について

売主がなぜ物件を売却するのか理由を知っておくと良いでしょう。

特に、売却から間もなくしている場合は、住み心地の悪さなどが原因になっている可能性があるため、注意が必要です。

3. 引き渡しの予定時期について

物件の引き渡しの予定時期を確認することも重要です。

物件が空室状態であれば、買主都合で入居時期を決められますが、既に住人がいる場合は売主の予定に合わせなければなりません。

4. 価格に関する部分について

最後に、価格に関する部分についても担当者に尋ねることが求められます。

物件の価格について詳細を知ることで、自身の予算や物件の魅力を理解し、適切な判断ができます。

まとめ

売主が内覧に同席してくれるかどうかは、様々な要因によって異なります。

タイミングや売主の個別の事情によって、同席の可否が変わることがあります。

もし売主に直接質問したい場合は、売主のスケジュールに合わせて調整することが重要です。

無断で内部を撮影することは厳禁ですが、売主の許可が得られるのであれば問題ありません。

写真などを残しておくことは、内覧後の判断時に役立つ情報になります。

価格交渉は必ず不動産会社の担当者を通じて行うべきです。

売主が同席している場合に交渉すると、売主の印象を悪くする可能性があるため、注意が必要です。

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