中古戸建の注意点として「シロアリ」の被害!マンションの1階部分でも注意!

不動産

一戸建ての中古物件を購入する際に重要なのは、「床下の状況を確認すること」です。

普段は目にすることのない住宅の床下には、換気が不十分である場合、大引きや根太、床束が腐っていたり、またはシロアリによる被害がある可能性があります。

さらに、基礎や床組みの仕様や施工方法に問題がある可能性や、断熱工事が不適切である場合もあります。

安全かつ快適に生活するためには、住宅の状態を適切に把握し、必要に応じて修理工事を行う必要があります。

そのため、一戸建ての中古物件を検討する際には、床下の状況を確認することが重要です。

これにより、床下のチェック方法や、必要な修理工事の内容を知ることができます。

また、万が一、引き渡し後にシロアリの被害が発見された場合には、適切な対処方法が必要です。

シロアリの被害に対処するためには、専門業者に相談し、適切な防除処理を実施することが重要です。

被害を最小限に抑えるためには、早急に対処することが求められます。

シロアリによる被害は、家の構造を傷つける可能性があるため、迅速な行動が必要です。

したがって、中古物件を購入した後のシロアリ対策についても注意が必要です。

中古物件の購入で床下を確認

床下の状況は、住宅の安全性に大きく関わります。

床下は耐久性や耐震性の観点からも重要であり、その他にも断熱性などの住まいの性能にも影響を及ぼします。

床下を確認することで、換気不良によるカビの発生やシロアリによる食害などの劣化が起きていないかを確認することができます。

また、床下の仕様や施工方法に問題がないかどうかも把握することができます。

具体的にチェックすべきポイントは、基礎の仕様や劣化状況、大引きや根太、床板など床組みの劣化状況です。

これらの要素が劣化している場合、床下の安定性が損なわれる可能性があります。

さらに、床組みを支える床束の仕様や施工方法、断熱工事の仕様や施工方法、排水管の勾配や水漏れの有無なども重要なチェックポイントです。

床束が適切に設計・施工されていない場合、床の耐久性や耐震性に問題が生じる可能性があります。

また、断熱工事が適切に行われていない場合、冷暖房効果に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、排水管の勾配や水漏れの有無は、床下の湿度管理にも重要な影響を与えます。

以上のように、床下の状況を確認することは、住まいの安全性や性能を保つために必要な作業です。

適切なチェックを行い、問題がある場合には早期に修復することが重要です。

一般的に、木造住宅の場合、床下の点検は、シロアリの防除処理の薬剤の効果が切れる5年目以降から定期的に行うと良いとされています。

しかし、新築時に基礎工事が十分に行われていない可能性や、地盤の沈下による影響で問題が生じている場合もありますので、中古の物件の場合は、築年数に関わらず、床下の状況を確認することが望ましいです。

つまり、中古物件であっても、築年数に拘らず、床下を点検することが重要です。

マンション1階の床下収納も要注意!

シロアリの被害と言えば「中古一戸建て」を思い浮かべると思いますが、実際の体験談を話すと、分譲マンションの1階部分でもシロアリの被害があったことがあります。

注意すべき個所は、「キッチンの床下収納」「浴室」「洗面所」等の水回りです。

キッチンの床下収納は、中古一戸建てと同じくシロアリの被害にあいやすい箇所になります。

それと、浴室や洗面所では、隙間から漏れた水分によって基礎部分にある木材を腐らせてシロアリの被害にあった事例が実際にありました。

当時はそんなこと考えても無かったのですが、実際に見た時はびっくりしました。

そんなわけで中古マンションの1階部分も要注意です!

床下の点検はプロに依頼する

床下の状況を確認するためには、点検口から覗く方法と床下に潜る方法の2つがあります。

ただし、点検口から視認できる範囲は限られているため、床下に潜る方法がより有効です。

もし購入前に床下の状態をチェックしたい場合は、売主の許可が必要ですので、不動産会社を介して相談するのが一般的です。

床下にカビが生えているか、シロアリによる被害がないかは、目視で確認できますので、購入者自身でも確認することが可能です。

しかし、基礎の立ち上がりコンクリートの高さや劣化状況、大引きや根太の寸法や間隔、床束のぐらつきなどのチェックは難しいです。

これらは建物の仕様や施工方法にも関わる重要な要素ですので、素人が判断することは困難です。

そのため、中古の物件を購入検討している場合は、床下の点検を専門家に依頼することも考えるべき選択肢です。

専門家は経験と知識を持っており、床下の状態や問題点を的確に評価することができます。

そうした専門家の助言を得ることで、より安心して物件の購入を進めることができます。

ホームインスペクションを利用しよう

中古の一戸建てを購入する場合、床下だけでなく、外壁や屋根、屋根裏など、確認すべき箇所があります。

これらの場所の状況を把握することで、修繕が必要な箇所や修繕費用の目安を知ることができます。

そのためには、ホームインスペクションという住宅の診断サービスを利用することがおすすめです。

ホームインスペクションでは、専門の検査会社や不動産会社の関連会社、設計事務所などに依頼することができます。

これにより、安全面で問題のある物件を選んでしまうリスクを軽減することができます。

ホームインスペクションを利用することで、中古物件の全体的な状況を把握し、修繕が必要な箇所や修繕費用の目安を知ることができます。

これにより、購入を検討している物件のリスクや費用を把握することができます。

購入後にシロアリの被害に気づいた場合

中古物件を購入した際に、床下のシロアリの被害に気づいた場合、法律的な対応方法は以下のようになります。

民法の規定では、売主が知らなかった「見えない欠陥」がある場合、契約の解除や損害賠償の請求をする場合には、買主がその事実を知った時から1年以内に行う必要があります。

つまり、シロアリ被害に気づいたら、1年以内に売主に対して対処を求めることが法的に要求されます。

また、不動産会社が売主の場合、宅建業法の規定により、売主は2年以上の期間を瑕疵担保責任として負わなければなりません。

これは、売主が買主に対して物件の欠陥を保証する責任期間を指します。

ただし、個人が売主である場合には、特約として瑕疵担保責任を1〜3ヶ月とすることが一般的です。

特に築年数が経過した物件では、売主は瑕疵担保責任を負わない場合も珍しくありません。

つまり、中古物件を購入した場合には、売主がシロアリ被害に対して責任を負う期間は限られていることがあります。

なお、新築住宅を供給する事業者には、住宅の引き渡しから10年間の瑕疵保証責任が義務付けられています。

つまり、新築住宅を購入した場合には、シロアリ被害などの欠陥が生じた場合でも、建築業者は10年間責任を負うことになります。

売主は、物件を売る際に瑕疵(かした)担保責任を負います。

つまり、欠陥や問題があった場合には、買主は売主に修繕費用を請求できます。

ただし、この瑕疵担保責任は期間限定です。

期間が経過してから、例えばシロアリによる被害が発覚した場合には、買主は自らの費用負担で修復する必要があります。

ですから、購入前に床下の状況を確認しておけば、中古物件を購入した後に後悔することが少なくなります。

まとめ

一戸建てやマンションの1階部分の中古物件を購入する前に、床下点検やホームインスペクションといった専門家のサービスを利用することで、物件の修繕費用を大まかに把握することができます。

この修繕費用の把握により、物件価格を含めた総合的なコストを考慮して、購入を検討することができます。

また、床下の状況から大規模な修繕が必要な場合には、売主と価格交渉の材料として利用することも考えられます。

専門家に床下点検などを依頼する際には、費用がかかりますが、これは購入後のリスクを抑えるために必要な投資と言えます。

中古物件を選ぶ際には、このような専門家のサービスを利用することが必要不可欠です。

タイトルとURLをコピーしました